JA虹のホール吉田にて
20歳で大往生を遂げたネコのSちゃん。ご家族であるM様はこの夏の暑さで体調を崩し、入院されていたとのこと。長年、猫ちゃんと共に暮らしてきたM様は、入院中の猫ちゃんたちのことが心配でならなかったと思います。ご近所の方が親身になって、ネコちゃんたちの面倒を見ていてくれたそう。
そんなSちゃんは、M様の帰りをじっと待っていてくれたかのようでした。M様が退院されて久しぶりに再会した後、まるで安心したかのように静かに息を引き取ったと伺いました。
ずっと一緒に過ごしてきた後輩猫のLちゃんは、異変を察知したのか亡骸のSちゃんに近づくことができませんでした。でもそれは決して冷たい反応ではなく、Sちゃんの旅立ちを静かに見守り、SちゃんとM様の二人の時間を思いやるLちゃんなりの優しさだったのかもしれません。
お見送りには M様の姪っ子さんも駆けつけてくれて、涙いっぱいのお見送りでした。最後に毛並みを整える時M様は「Sちゃん、頑張ったね。ありがとね。お姉ちゃんたちに会えるよ、寂しくないよ。」と声をかけていらっしゃいました。キジトラにも、三毛猫にも見える明るい毛色がとても印象的で、きっとM様の人生を明るく照らすかけがえのない存在だったんですね。
M様、Lちゃんのためにも、早く元気になってくださいね。Sちゃん、安らかに眠ってください。