虹のホール稲里にて
6月の薄曇りの日、愛らしいご家族のお見送りをさせていただきました。ブルーグレーのふわふわな被毛が美しい、チンチラのPちゃん、17歳の大往生でした。
飼い主のY様は毎日欠かさずケージのお掃除をし、大好きなごはんを用意し、愛情を込めてPちゃんのお世話をされてきました。その手厚いお世話があったからこそ、Pちゃんは17歳というご長寿を全うすることができたのでしょう。
お話を伺っていると、Pちゃんの愛らしい姿が目に浮かぶようでした。
砂浴びが大好きで、専用の砂を見ると喜んで駆け寄り、気持ちよさそうに転がる姿。干し草をもぐもぐと食べ、小さな歯で木の枝を上手に齧る姿は、げっ歯目ならではの愛嬌に満ち溢れていたそうです。
「本当に可愛い子でした」と、Y様は涙ぐみながらも、愛おしそうにPちゃんの思い出を語ってくださいました。
最愛の家族を失った悲しみは、すぐに癒えるものではありません。今は無理に元気を出そうとせず、どうぞご自身のペースで、Pちゃんとの思い出をゆっくりと振り返る時間を大切になさってください、とお話しさせていただきました。
Pちゃん、安らかに。そして、たくさんの素晴らしい思い出をありがとう。