篠ノ井のご自宅にて

黒柴Ｈくんは13歳。つぶらな黒い瞳、ころんとした体格、がっちりした四肢に短いしっぽ。性格は穏やかで好奇心旺盛で食いしん坊。Ｆ様ご一家の一人娘さんの弟分として迎え入れられました。そんなＨくんは、9月のある朝、突然虹の橋を渡ってしまいました。Ｆ様ご夫妻がどんなに名前を呼んでも、短いしっぽは動かなくなってしまいました。昨日まで同じように迎えた朝が、突然真っ暗になったような悲しみをご家族は味わっったことでしょう。関西在住の娘さんもすぐに帰ってくることになり、最後の夜をご家族みんなで静かにお過ごしになりました。

お別れの日、僧侶であるご主人のお導きで葬儀がおこなわれました。Ｈくんはたくさんのお花と大好きなご飯をお供えされ、娘さんに櫛で毛並みを整えてもらってご家族とお別れです。奥様は涙が止まらず、Ｈくんのもふもふの黒い体を撫でながら別れを惜しんでいらっしゃいました。今にも泣きだしそうな初秋の空へ、Ｈくんは一筋の煙となってのぼっていきました。奇しくも秋のお彼岸の入りの日。Ｈくんを可愛がってくれた縁の方がたの元へ、元気に旅立って行ったことと思います。

Ｈくん、お父さんと毎日お散歩に行ったね。お父さんを見上げる瞳はいつも信頼に満ちていたね。

Ｈくん、お母さんに甘えておやつをねだっていたね。「もうおしまい」って言われると、小さな声で「わんっ」て言っておねだりしたね。

Ｈくん、おねえちゃんの帰りをいつも、いつも待っていたね。お迎えに行くときは車に一緒に乗って、おねえちゃんを見つけるとしっぽをぶんぶん振ってたね。

想い出は色あせることなく、ご家族の胸の中で生き続けます。Ｈくん、ご家族を見守っていてくださいね。

ＪＡ虹のペットセレモニーは大切なご家族と過ごす、最後の時間を大切にしています。悲しみの時をご家族に寄り添い、お手伝いをさせていただきます。